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初めて交通事故に遭ってどうすればいいかわからないというあなたに
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少しでもあなたのお力になれればと思います。
今回は交通事故によるケガで最も多いむちうちについて解説していきます。
むちうちとは?
交通事故などの予期せぬ外力によって、急激に頚部が伸びたり、曲がったりした際に筋肉や靭帯もしくは関節を包んでいる袋(関節包)に損傷が起きてしまった状態の総称
突然の衝撃だと体は前方に移動する力が働きますが、頭はその場に留まろうとしてしまい、首が大きく「く」の字に曲がってしまった事によって、直接骨に衝撃が入ってしまい骨や周囲の筋肉に炎症が起きてしまいます。
仮に衝撃を予測できた場合でも、予想よりも大きな衝撃だった場合は、同じように骨や周囲の筋肉などに炎症が起きます。
この炎症によって首や肩に痛みや痺れがでる事を「むちうち」と言います。
交通事故によってケガをした方の約6割がむちうち(頚部の損傷)を発症すると言われています。
むちうちの代表的な症状
・首の痛み
・首のコリ
・頭痛
・吐き気
・めまい
・腕の痺れ
・全身のだるさ
などが代表的な症状です。
むちうちの型は4種類
それぞれがどんな状態なのか説明していきます。
①頚椎捻挫型
むちうちの多くがこちらに該当すると言われています。
症状は頷く、上を向く、振り向くなど首が動いた時に痛みを感じることがメインで、動く範囲も狭くなります。
ひどい場合だと動いていないじっとしている状態でも痛みを感じたり、肩から腕の方にかけて痛みや痺れがでる事もあります。
頚椎捻挫型であれば、比較的早い段階で症状が和らぐ事が多いです。
軽症であれば、早い方で1~2週間で症状が緩解する場合もあります。
※むちうちの程度により、症状の強弱は様々ですので、必ずしもこの期間で治るものではありません。
②神経根型
こちらは、事故などの衝撃によって首周りの筋肉はもちろん、頚椎の間にあるクッション(椎間板)や神経の通り道の近くまで痛めてしまったという状態です。
この場合は首、肩や背中、腕まで広い範囲にわたって強い痛みや痺れを感じます。
頚椎捻挫型と似ている症状がメインですが、中には力が入りづらいという症状もでる場合があります。
また神経根型は頚椎捻挫型と比べて損傷がひどいので、
治療も長引く事が多いです。
③バレ・リーウー症状型
あまり耳にしたことがないと思いますが
こちらは衝撃によって首周囲の損傷が自律神経にまで影響を与えてしまっているという状態です。
こちらは首や肩周りの痛みに加えて、めまい、耳鳴り、吐き気、頭痛など一般的に自律神経症状という症状が現れるのが特徴です。
またむちうちになって数カ月経ってから症状が出る場合がありますので経過を注意深く診ていく必要があります。
その為、バレ・リーウー症状型に診断されるのは、3~6カ月間治療しても症状に緩解がみられない場合から診断されます。
④脊髄症状型
こちらはむちうちの中で最も重い状態です。
脊髄は脳からの情報を各神経に伝達する神経で、一度傷ついてしまうと一般的には治らないと言われています。
なので脊髄まで損傷してしまうと、損傷した部位よりも先には情報伝達が出来なくなるので、筋力低下や麻痺によって歩行・知覚障害などといった、重大な後遺症が残ってしまいます。
脊髄症状型は衝撃によって首の骨が折れてしまうことで、脊髄まで損傷してしまう事が多いです。
必ずしも骨折していないとならないというわけではなく、中には首の骨は折れていないけど脊髄を損傷してしまう事もあります。
むちうちの症状がでた時はどこにいけばいい?
まず交通事故に遭われた際は、早い段階で整形外科を受診するようにしましょう。
交通事故の被害に遭われた際は、その時に身体の異常は感じなくても、念の為病院で検査してもらう事をおすすめします。
むちうちに限った話ではありませんが、交通事故に遭われた直後は興奮状態になっていて痛みを感じなかったが、数日後に症状が出てきたという事も多々あります。
後日痛みを発症した場合もできるだけ早急に整形外科を受診し、診断書をかいてもらいましょう。
事故に遭われた日からあまりにも日があいてしまっていると、痛みと交通事故の因果関係を認めてもらえなくなるケースがあります。
交通事故によるケガの治療を進めていく際には、こちらも合わせてお読みください。
むちうちの治療期間は?
上記でも書いたむちうちの程度によって異なりますが、軽度のむちうちであれば1~3カ月間が一般的です。
ただ症状があっても3カ月以上の治療は認められないという事でないので、完治に向けてしっかりと治療する事をおすすめします。
中にはむちうちで6カ月以上通院している方もいますが、6カ月経っても症状が抜けきらないという場合は、後遺障害認定というものを受けることができますので、そちらも検討してみてください。
病院にて後遺障害と認定された場合は、後遺障害分の補償もプラスして受けることができます。
後遺障害認定についてはこちら
むちうちは目立った傷などもないため、自分ですら気がつきにくいこともあります。
しかし中には後遺症が残るような重い状態になってしまっている場合もあるので、自己判断はせず、必ず医療機関で検査を受け、後遺症を残さないように治療を進めていくようにしましょう。